結局研究者の妻になっちゃった

この日記を読んでくれている人がまだいるのだろうか・・・・
6月に無事入籍しました。
彼は4月から研究職にカムバックしています!



彼も資格職を目指して勉強していたんだけど、勉強を始めた2008年当時と情勢が変化してしまいました。
当時はその資格さえとれば、金持ちとはいかないまでも普通に食べていける感じだったのですが
今は苦労して資格取得しても、就職先が見つからない状態でした。
公務員試験なんかの年齢制限もオーバーしちゃっててもうどこにも行くあてないんじゃない?っていう感じ。



司法試験なんかもそうらしいですね。ロースクールに行って時間とお金をかけたのに
悲しい話です。フリーター生活をしている司法試験合格者もいると聞きました。
ロースクールを増やしすぎなんじゃないでしょうか?



しかし、そうは言っても食べていかねばならないのが人生。
そこで、昨年からは、就職活動を行っていました。
私はかなり絶望的な気持ちでしたが、ハローワークの講座を調べて面接の練習を受けに行ってもらったり
できる限り応援してきました。
新卒のチャンスを逃してしまうと、既卒者ですと、そもそも応募がないところを
片っぱしからむりくり応募しちゃうぞというわけです。



苦労の末、民間企業の研究所に就職することができました。
もともとの専門と近いというわけではないですが、開発というよりは研究に携われているようですし
本人は満足しているようです。



定職についた、というわけで私達もジューンブライドに無事入籍。
新婚生活中です。



どこで方向転換をするか、は難しいところですね。
彼は博士卒業時、20代終わりに全く別の道を目指したわけですが、タイミング的には最悪だったような。
どんなことだってチャレンジは何歳でも可能とはいえ社会情勢によって相当の狭き門になってしまうこともあるし、
家庭をしっかり営まなくてはならない30〜60歳あたりはちょっときついんじゃないでしょうか。
若ければ、たとえ失敗してもやり直しやすいし、
逆に定年後なども、子育てから解放されているので、(もちろん老後の心配も必要だけど)割と自由な選択が
可能なような気がします。



おそらく、博士卒業時に普通に新卒として就職活動をして就職していたら、こんなに苦労はしなかったと思います。
アカデミアを渡り歩く自信をおもちの方ならぜひ、強く羽ばたいてチャレンジするのも良いですが
研究内容がポスドク後ポジションがなくなった時つぶしのきく分野ではなく、アカデミアで生き残る自信もないような方は
卒業時に企業就職しておくのが安全なのでは、というのが私の抱いた感想です。
社会人経験(というよりむしろ、会社経験と言った方が正しい)があるのかないのか、は日本社会では非常に重視されるので、その後転職するにしても、会社経験があるだけで楽だと思います。