普通に就職するということ

彼の仲間がひとり減る。
なんでも、彼と同じように博士進学している学部時代の同級生(分野は異なるが)が、博士をあきらめるとのことを知ったそうなのだ。
今年、国1一次に合格したが、二次でダメ。一方民間企業でいくつか内定を得た。今年その内定先企業に行くか、来年もう一度国1チャレンジするかで迷っているそうだ。
私の個人的な疑問は27,8になって社会人経験もなく国?に飛び込んでも、出世コースにのることはほとんど不可能に近いけれどそれでもよいのかなあ?というもので、それよりは民間のほうがまだ、活躍の可能性があるのかなあ?なんて、彼の友人のことなんて何も知らないけれど感じた。それに霞ヶ関の国家公務員は超激務だといわれているしねえ。


まあ、その彼の友人の進退については、ともかく、その件を耳にしたことで追い打ちをかけるように彼もショックを受けた。
自分のこれまでの生き方の甘さをつきつけられているような気がするというのだ。
その時その時で、行きたいと思う方にきたし、その選択を後悔はしていないが、例えば大学卒業時や修士卒業時に、真剣に民間企業やその他の道を比較検討してこの道に来たかと言われると、そうではない気がするという。最初から問答無用でその選択肢を消し去ってきたというのだ。うーん、ありうるな。今回、次の雑誌にこの論文が通ればまあ卒業の見込みはたつわけで、その際どうするかということがある。


やっぱり研究の道でやっていきたいという気持ちはあるみたいだけれどね。


私の気持ちですが、私が正社員として働いていれば、彼の立場はそれほど気にしなくてもよいのかなあとも思う。ただ、将来的に子どもができたりなんかするころには、短期雇用ではなく、permanentな立場で雇用されていてほしいものであります。


すごくすごく正直な気持ちをいえば、やっぱり友達なんかの手前、自分のダンナのシゴトがフリーターみたいに安定しないような立場だなんて、恥ずかしいような気もする。そういう気持ちを押さえ込んでなんとか前向きになろうと必死に、「彼は自分のやりたい道を進んでいるから応援したい」とか言い聞かせていくことになるんじゃないかなー。と、おもう。
いつかPIとして独立してほしいなあ。


ちゃんと安定した就職口をなんとか見つけてくれないかなあとも、フラっと思うことがある。
でも今就職するとしたら、修士卒の時代に就職できたであろう先よりも、ランクが下がる先に就職する可能性が高そうだ。


あーあ。